回向院山門 東京都墨田区
振袖火事(1657年:明暦3年正月18・19日)、江戸史上最悪の惨事となった明暦大火の犠牲者を弔う為に建立された寺院。
死者、10万8千人余。
回向院境内で勧進相撲が初めて行われた(1768年)。
案内看板
安政大地震(死者2万5千人余)、関東大震災(死者10万人余)などで犠牲になった方々も弔っている。
回向院所蔵の文化財
加藤千蔭墓(東京都指定文化財)
銅造阿弥陀如来坐像(東京都指定文化財)
磐瀬京伝・京山墓(東京都指定文化財)
石造明暦大火横死者等供養塔(東京都登録文化財)
石造海難供養碑(墨田区登録文化財)
無縁法界塔(墨田区登録文化財)
石造阿弥陀三尊立像(墨田区登録文化財)
六面六地蔵石幢(墨田区登録文化財)
鼠小僧供養碑(鼠小僧の墓)(墨田区登録文化財)
回向院相撲関係石碑群(力塚)(墨田区登録文化財)
回向院 鼠小僧の供養碑
供養碑は、頭の尖ったねずみ顔に見える。
有名な「鼠小僧」は、1797年生まれの実在の盗賊。1832年、浅草で処刑されている。
武家から金品を盗み、庶民に配ったという虚構が狂言になり、今も人気がある。
江戸時代、犯罪者は墓が作れなかったため、この供養碑が作られたと思われる(供養碑の説明文より)。
鼠小僧の墓
後ろがお墓で、前の白い石が「欠き石」。
歌舞伎界でも文学界でももてはやされ、お参りすれば御利益があると言われるようになった。
人気のパワースポットで、まわりに並んだ小石を使い白い石を欠きとり財布に入れると、運が良くなるらしい。合格祈願の受験生も後を絶たないとのこと。
説明の方が「欲を出してたくさん削ると、御利益は少なくなる。ほんの少しでいいのです」と話していた。
- 回向院(えこういん)
- 東京都墨田区両国2-8-10