「吉良邸」 元禄市と義士祭・吉良祭



吉良邸跡 本所松坂町公園


両国駅から徒歩7分


元禄14年(1701)、吉良上野介義央が拝領して建設した吉良家の上屋敷のあった場所。広大な敷地は、2,550坪あった。
浅野匠頭守による殿中刃傷事件の後、没収された。吉良家の屋敷となっていたのは、約1年半ほどの短期間だった。


昭和9年、地元の有志が土地(29.5坪、当時の86分の1)を購入して東京市に寄付した。現在は、本所松坂町公園・吉良邸跡として残されている。


なまこ壁と門とが、当時の様子をしのばせる。







吉良上野介義央(よしひさ)公の像


愛知県吉良町にある木像を元にしている。


1691年、吉良公50歳頃に自ら作らせた像が現存していて、それを再現した。






敷地内の松坂稲荷


赤穂浪士の討ち入り後、吉良邸地所清めのために遷座した。


松坂稲荷大明神と染め抜かれた赤い幟。


幟のすぐ右に見えるのが「御首級(みしるし)洗い井戸(吉良の首洗い井戸)」の説明看板と井戸の蓋。






吉良邸跡に面する道をはさんで、反対側にある家のシャッターが美しい。




前回で紹介した回向院と、討ち入りのこと。

  • 「吉良を討ち取って後、回向院に行き、そこで自害をと思い門を開けるように伝えたが異様な装束の人数を見て、(回向院側は)門を開けませんでした」という記述もあるようだ。


もうすぐ 賑やかな元禄市!
 2018年 元禄市 義士祭・吉良祭


開催 2018年12月8日(土)・9日(日) 9:00〜17:00


吉良と赤穂を偲び、今年も両国・吉良邸跡で追悼祭と露天市が行われる。
赤穂四十七士を供養する「義士祭」に先立ち、悪役になりがちな吉良上野介を供養する「吉良祭」と、食材、衣料品など約80の露店が立ち並ぶ「元禄市」が同時に行われる。

  • 吉良邸跡