(25)「 親って すごいな!」
母は言いました。
「自分の子どもは、どこにいてもわかるよ。運動場でみんなでラジオ体操をしているときだって、わかるよ」
「えっ! どうしてわかるの?」
「だって、あなたは中指が外側に反っているもの」
「えっ!」
手の指先をぴんと伸ばして見ると本当に反っていました。
すごいな、親は。
私の学校は1000人を越える子どもがいました。それでもわかるなんて。
なんて親はすごいのでしょう!
と、……ずっと、信じていました。
「ウソだ。わかるわけない」
と、言われても。
『どこにいても、お母さんは私を見つけてくれる』
今もそう信じています。
♪ おもいで らんらん[もくじ] - 那須高原のとっておき!