文化のみち「二葉館」
この二人が暮らしていた邸宅を移築・復元し、2005年に開館した。
創建当時は、東二葉町にあり、2000坪を超える敷地に建てられていた。和洋折衷の建物は、その斬新さと豪華さから「二葉御殿」と呼ばれ、政財界人や文化人の集まるサロンとなった。(二葉館HPより)
大広間南面のステンドグラス。
わが国初の住宅専門会社「あめりか屋」の設計した建物。
増改築時には、ステンドグラスなど、解体した創建当時建物の部材の一部を再利用しているという。
旧食堂にある円形に張り出した窓のステンドグラス。
晩年、福沢桃介と川上貞奴は同居し、夫婦同然の生活であった。実はこのふたりは、桃介が慶應義塾の塾生のときからの相思相愛であったそうな。
福沢桃介は東京都府中市の多摩霊園に、川上貞奴は岐阜県各務原市の貞照寺にお墓がある。
複雑な環境で暮らした二人だから別々の墓所か、とも思う。しかし、自立した生き方を貫いた貞奴と桃介だから、案外、望んだことかもしれない。
(終わり)