芭蕉ゆかりの「高福寺」


那須高原病院の近くに奥の細道に深く関わる「高福寺」がある。高久家の菩提寺で、芭蕉をもてなした高久覚左衛門の墓もある。



「高福寺門前の看板」

高福寺では四国八十八カ所霊場お砂踏み巡拝というのがあり、巡礼の姿をした人たちとすれちがった。本堂に各霊場の砂を詰めた袋八十八枚が並び、巡礼者は一つずつ踏みながら巡るのだという。



「本堂を囲む木立」
参道には七福神、本堂の前には干支にちなんだ石仏がたくさんある。



芭蕉の句碑」
句碑の後ろに見えるのが本堂。この碑については特別な看板などがなく、見つけるのに苦労した。


   落ちくるやたかくの宿の郭公
               風羅坊
   木の間をのぞく短夜の雨
               曽良




「名主・高久家の墓 三つある中央が高久覚左衛門」
本堂の左にある鐘楼わきから墓地に入る。右手に並ぶ高久家の墓のなかに、芭蕉が訪れたときにもてなした高久覚左衛門の文字を見つけた。




「高久覚左衛門信近」
享保18年(1733年)の文字が読み取れる。



「高福寺」