那須 疎水橋(国指定重要文化財)


疎水橋の説明板


那須疎水は那須野ケ原の開拓地を潤すために国営事業として開かれた。

安積疏水、琵琶湖疏水と並ぶ日本三大疏水の一つ。那須疏水が那珂川から取水する施設が現在も残され、明治期有数の規模を誇る貴重な土木遺産として国の重要文化財に指定されている。




説明板の隣に立つ石碑


角柱の石碑は、疎水橋の親柱(欄干の端にある太い柱)を使っている。





写真の左側が国重要文化財の疏水橋。
1905年(明治38)取入口変更工事にあわせて架けられた。当時としては豪華な橋でその形から「めがね橋」と呼ばれた。
石造単アーチ橋 幅3.2m 長さ13.1m。



1995年(平成7)年、すぐ下流部に新しい橋(写真の右側)が架けられた。それを機に,左の疎水橋のコンクリート部分を削って原型に近い形で復元した。






疏水本幹は、緑に囲まれて流れる。




蛇尾(さび)川


那須疏水は,蛇尾川を横断する時、河床を堀り下げてトンネルを造り、サイフォンの原理で通過しているそうだ。

蛇尾川は、通常、伏流水として水の見えない水無川である。先日の大雨のときは黄白濁した水が勢いよく流れていた。