倉敷--江戸の香り漂う街に西洋の絵画 



大原美術館岡山県倉敷市
ギリシャの神殿をおもわせる、わずかにふくらんだエンタシスの柱が迎えてくれる。
1930年(昭和5)に大原孫三郎(倉敷紡績創業者)が創設した。





画家・児島虎次郎が西洋を巡って収集したゴーギャンモディリアーニ、モネ、ピカソなどの驚くような作品が並ぶ。日本の近代洋画、エジプト、オリエント、中国の作品などもある。
近くにある加計美術館で児島虎次郎素描展を観た。輪郭を描かず斜線で表現した木炭デッサンには、感動で震えた。





大原美術館中庭側から見る工芸館の赤蔵(芹沢けい介室)。ベンガラの赤色がまわりの白壁にひときわ映える。





倉敷川畔の柳並木が水面に影を落とす。幕末の天領だった倉敷の美観地区は、そこに住む人々の町並みを残したい心意気と努力で成り立っているんだと感謝の心を抱いた。





倉敷国際ホテルのロビーを飾る棟方志功作「大世界の柵<坤>人類より神々へ」。
大原美術館を見るためのホテルとして建てられた。ホテルオープンに合わせて大原總一郎(大原孫三郎の息子)が棟方志功に制作を依頼した。
木版画としては世界最大の大作(幅13.5m・高さ2.4m)。