「アシガールSP」-4-
超時空ラブコメ再び
(放送日 2018年12月24日)
千原が戦死した後。
「守れなかった…。ひとりも死なせないって若君と約束したのに」と、唯は落ち込む。
そこへ吉乃が来る。
唯の前に坐り脇差を差し出す。
唯「それ… < タイムマシンの起動スイッチ… >」
吉乃「若君からお預かりしていたものです」
唯「おふくろ様が?」
唯「若君、探して持ってたんだ」
(回想シーン)
唯が脇差を捨てた池の縁に忠清がいる。
袴のまま水の中に入り、脇差を探す。
「あの脇差=タイムマシン」の行方は、大問題だった。
唯が池に投げ入れた時点で、タイムマシンは無くなってしまったと思えた。
だって、水に放り込んだのだから。
水の中に入ればタイムマシンとしての機能が壊れるのではないか?
また、濁った水だったから、探すのは困難ではないか。
池に入り脇差を探す忠清の映像が、わずか5~6秒挿入される。
このシーンで謎は解かれただろうか?
唯が脇差を捨てた時の忠清の着物と袴は、池で探しているときのものとは違う。
忠清は捨てた当日に、着替えてきてから探したのか。
それとも改めて別の日に来たのか。
底の見えない沼のような池で、果たして探せたのか。
まだ頭の中が「?」でいっぱい。
でも、脇差が出現したことでタイムスリップが可能になるから。
話は繋がっていくぞ!
吉乃「小垣へ発つ前、改めて言づてを頼まれました」
(回想シーン)
吉乃の前に脇差を手にした忠清。
忠清「これを何か事あらば唯に渡し伝えてもらいたい。『許せ。 頼む』と」
脇差を手に取る唯。
唯「許せ。 頼む」
吉乃「そう申せば 分かるはずと」
唯「『許せ』はこれを隠してたこと。『頼む』はこれを使って私に逃げろって……。『許せ』は許します。でも 『頼む』は嫌です! 若君を残して去るなんてできません」
吉乃の方を向く。
唯「私、まだやらなくちゃならないことがあるんです」
吉乃「ならば知れたこと。お前の思いを果たすものはお前しかおらぬ」
唯「おふくろ様…」
吉乃「励みなされ」
「お前の思いを果たすものはお前しかおらぬ」という吉乃の言葉は、唯に行くべき道を指し示した。
吉乃にめぐり逢えたことが、明らかに唯の運(?)や、運命(?)を導いていく。
どの人と出逢うか、どの人の言葉を信じて進むか。
それこそが人の生きる道しるべなのだろうか。
(つづく)