「中島知久平邸」の近代和風建築 <1>


「中島知久平邸」


群馬県太田市


中島飛行機製作所の創設者・中島知久平が両親 のために建てた邸宅。広大な庭を持つ。




唐破風屋根の車寄せと玄関。








外に車寄せの天井部分が見える。


ステンドグラスの模様が鮮やかに浮かぶ。








応接間の窓と窓上部のステンドグラス。


ステンドグラスは、東京国立科学博物館のグラスモザイクを制作した玲光社が創ったもの。








応接間にある大理石の暖炉。


暖炉の中は電気ストーブで、藤の花模様の部分に水を入れて加湿器としても使用していた。








廊下から見る、和風の中庭。


左が女中部屋でその右が茶の間。


この中庭を囲んで、四つの棟がロの字形の回廊でつながっている。



平成20年度に邸の調査が行われた際、 主屋と門衛所から棟札が確認され、主屋は昭和5(1930)年の上棟であること確認された。


また、四棟はそれぞれ別の大工棟梁が担当していたこともわかった。



(つづく)