「アシガールSP」-8-
超時空ラブコメ再び
(放送日 2018年12月24日)
忠清「よい香りじゃ。 速川の家の匂いじゃ」
唯「あっそっか。若君はうちのお風呂を知ってるんですね」
忠清「尊が背中を流し、髪に風を与えてくれた」
唯「尊のやつ…。私だって見たいのに。お風呂上がりの若君とか漫画読んでる若君とか。『おはよう』って言ったり…手をつないで歩いて笑い合って違う味のラーメン食べて、一口ずつ味見し合ったり…。それから…。それから…」
涙がこぼれる。
唯「えっ何でだろう? ごめんなさい 私…」
唯を抱きしめる忠清。
唯 <離れてしまったら、今度こそ会えないかもしれない >
忠清「唯… … 今はこのまま、しばし眠れ」
唯の髪を撫でる。
唯「若君…」
撫でる忠清のリズムと唯のすすり泣きのリズムがぴったり重なって…。
なんて切なくて美しいのだろう。
漫画を読んだり、手をつないで歩いたり、ラーメン食べたり。
唯の想像する日常の生活が、なんて輝いているのだろう。
気付いて!
いま!
何気なく、その輝きの中にいるのだよ、WA TA SHI 。
漫画を読み、手をつなぎ、ラーメンを食べる、その一日一日を一つ一つを大切に感じて生きていきたい。
番外編「ラーメンを食べる尊と忠清」
ラーメン店主に「ラーメン2つ、麺固め、油少な目、全部のせで」と言う尊。
「なんじゃ、今の注文は?」と問う忠清。Tシャツはあの肉食系!
「美味しくいただくため、ここでは皆が唱えるようになっております」と、澄ましてこたえる尊。
驚く忠清は「なんと奇態な!」。
木片が割れて一瞬で箸になることにも驚く忠清。
同じく番外編だったろうか。唯と忠清が高校生の制服でラーメンを食べる場面もあった。
今の高校生カップルのたまに見かける風景と同じようだ。
忠清の背筋ののびた美しい姿。
ふたりでラーメンを食べることが、踊り出したいくらい嬉しい唯。
ふたりは、とびっきり輝いていた。
(つづく)